ブエノスアイレス市長選挙

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7月19日、日曜日。この日はブエノスアイレス市長の最終決戦投票日だ。マクリ現市長は実は2011年にも大統領選出馬を取りざたされながら市長選で再選されていた、今回は、何とか市政を無難にこなしてきたのでいよいよ大統領選に打って出る。で、後任に選んだのがunionPROの

オラシオ・ロドリゲス・ラレータ。予備選ではPROの中では人気の高かったミチェッティが、マクリの推すラレータに負けたため、彼の票がどこに流れるかが焦点。さて、PROの対抗馬はキルシュネル政権で経済大臣を務めた背が高くてハンサムで頭がよい、ECOと言う政党のマルティン・ルストー。クリスティーナの党、勝利前線がレカルデを立てていたので、得票率ではラレータが45.50%で1位、ルストー2位25.49%、レカルデ3位21.92%という結果だった。ブエノスに着いた少し前まではいくら何でもラレータが勝つだろうという話を多く聞いていた。

選挙結果詳報

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さて、この日は朝から店は開いていてもアルコールは無し、集会も無しで静かな選挙日だった。7時頃から開票速報が。ラレータが優勢ではあったが、開票率40%くらいではなんとルストーが1%近くの差にまで追い上げている。レカルデの票はもちろん、PROのミチェッティの票まで現実にルストーに流れたようだ。結局、開票が進むにつれ差は3%近くまで開いたものの、ラレータ51.6%、ルストー48.4%という結果になり、まぁ大方の予想通りラレータが勝利。ラレータの笑顔とは別に、マクリの表情には明らかに曇った様子が見て取れた。それはそうだろう、マクリの方は、一番の地元ブエノスアイレスでの結果がこんなに接戦では、8月9日に予備選、10月に本選挙がある大統領選ではまったく先が読めなくなっただろうからだ。逆に、ここまで追い上げたルストー陣営の方では大統領選でマクリと戦うシオリが登場して盛りあがっていた。

日曜日というのに、結構遅くまでTVに釘付けになっていたら、真夜中近くになってしまった。買ってあったビールも底をついて、ビール付き(20時過ぎに解禁)のレストランを探すがなかなか美味そうなところが空いてない。しょうがなくピザを頬張りながらビールを流し込むことにした。それにしても、この国の選挙は本当に最後まで予想が難しい。