フランスが共有する最大の国境はブラジル!?と言う話

 ブラジルの古い友人が、e-magazine LATINAにとブラジルの面白い記事を送ってくれた。その友人の知り合いが書いた記事。「フランスが共有する最大の国境はブラジル…」と突拍子もないタイトルなので目を通して読み進むと、かなり過激になる。トランプの真似をしてコロナにかかったボルソナーロ大統領の友人かも、とも見えるが、そうではないらしい。ま、とにかく読んでください……

アマゾン、考えるべき事件

本当に知らなかったのか!

フランスが共有している最大の国境はブラジルだと知っていましたか?

フランス領ギアナではアマパとの国境が730km、ヨーロッパではベルギーとの国境が652kmです。

ブラジルは、ブラジル人の承認、ビザ、パスポートを必要とし、まだ南米のフランスに到着するために手数料を支払うが、フランスの完全な特権と無料アクセスのクロス 2 つの国を接続する 378 メートルの橋を介してヨーロッパに接続されています

今話題のアマパは、アマゾンでは常に世界各地の外人さんたちの門戸が広く開かれています。100年以上も前から出入りして好きなことをしていたそうです。彼らは地域を支配し、何百もの秘密の上陸路を作り、ガリポを搾取し、木材や金、宝石を盗み、動物を密輸し、植物の特許を薬に登録しているのに、外国の政府からは、アマゾンから手を引いているのはブラジル人だという話を聞かざるを得ないのです。

その地域の世代から略奪されています。当社のマホガニー材は、ヨーロッパやアメリカのほとんどの宮殿や邸宅に使用されています。

外国政府が口を開いてブラジル・アマゾンの話をする前に、違法・犯罪・隠れた国民を召喚して自国に帰るべきだ。

アマゾンには、宣教師、科学者、大学の学者、NGOが「研究・調査」をしているように偽装した外人がいっぱいいます。

この地域には、小型機の飛行機で派遣を待つ動物たちの仮設動物園がたくさんあります。

前提条件を報告していません。これらは事実です。

父は映画プロデューサーでした。彼は70年代初頭にトランザマゾン・ハイウェイの建設を撮影した。父は何十機もの秘密の滑走路を見ていました。何百機もの小型機がアマゾン/フロリダ州の航空橋を作って、すべてを運んでいました。父は何十人もの外国人があらゆる方法でこの地域を探検しているのを見ていました。

アマゾン北部からマイアミまでは3000km(空路)。サンパウロはそれよりも遠くにある。

1935/1937年にナチスがパラ州に遠征したことを知っていますか?その関心は常に世界的なものになっています。

アマパでの領土問題と金の発見により、オイアポーク川を挟んだ対岸のフランス軍は、1895年にアマパのエスピリトサント村で大虐殺を行い、女性や子供を含む約40人の民間人が殺害されたことをご存知でしょうか?

「アマパの疑問」は、フランス・ブラジルの問題を超えている。ブラジルはこの地域の主権を持つ必要があります、この国境にロックをかけてください、そうしないとゲートが永久に開放され、「ブラジル人」がすべてを破壊しているという主張の下で領土を失うことになります。

S.O.S.アマパがハッシュタグに! これで私たちは全員アマパです。そうしないと、ブラジル人は自国の歴史を知らずにマスコミに出てきてしまいます。……….どうやらこの地域に「落雷」があり、州全体が暗闇の中に放置されていたようです。雷だったのか、それともまたこの過疎の地域を不安定にしているのか。

彼らは、この地域におけるブラジルの力量を疑問視し、主権を弱めるために極論を展開する外国のデモをもっと起こしたいのだろうか。

私たちはこの地域の主権を肯定し、アマゾンでは外人がクソをやっていることを世界に示し、アマゾンの問題が新しいものだという無意味な考えに終止符を打たなければなりません。目を覚ませ!外国政府は駒を大切にするゲームをしながら

森の中のキリンやゾウに目をつけています。金、油、貴石が名前を変えました。彼らはラテンアメリカを略奪し、ヨーロッパで自分たちの森を破壊し、石炭で生産されたエネルギーを使い、今は環境問題でここに噛みつきたいと思っている。

もちろんブラジルの森林伐採もあります。もちろん汚職はあります。もちろん問題は、何十年も機能していないあらゆる分野の権威や法律の無能さによるものです。

特定の地域に経済的・領土的な利害関係が多い場合、奇跡的なことやマキャベリズム的な計画が実行に移されることは、歴史がすでに示しています。

目を離さないようにしましょう! 理解に苦しむ人がいたら、点と点を繋げてみてください。

リナルド・ダマスケノ

 とまぁ、過激な文章….リナルド氏はもともと中道右派の人でボルソナーロとは関係ないらしい。世界の科学者らは、さらに破壊が続けばアマゾン熱帯雨林は回復不能点に達し、熱帯雨林からサバンナへと変貌する枯死サイクルに入ってしまうのではないか、と懸念しているが、そんな中起きたアマパー州の火災事故(11月3日にアマパーの駅での火災が発端で電気が不足し、大規模な停電が起こり、25日頃まで停電が続いた)に対し、もともと鉱業、林業、農業での利用を目的としたアマゾン開発を主張しているボルソナーロ大統領が、アマゾンは国内問題として開発を進めようとする…….世界の自然環境保護団体は世界的規模で反対の声を上げている。

 ブラジル国内でも、ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は、ブラジル国内の熱帯雨林の破壊が2008年以降で最悪の状態に加速していると発表して、大統領の開発奨励に反対している。スウェーデンの17才の環境活動家グレタさんがボルソナーロが国連演説をする前日に気候行動サミットで「永遠の経済成長なんておとぎ話ばかりして地球気候の変動に取り組んでいない」と各国首脳を非難したのは誰もが知るとおり。

 米国、日本、ドイツ、イタリア、英国、カナダの首脳が、ブラジルを含む森林火災の被災各国に対する「技術的・資金的支援」の合意案について、毎年恒例のG7首脳会談で採択できるよう最終調整に入っているし、英国のジョンソン首相、ドイツのメルケル首相は、アマゾン川熱帯雨林の破壊を懸念して、貿易協定阻止は適切な対応ではないと述べている中、フランスのマクロン氏は「ボルソナーロの嘘」を理由に合意案に反対した。上記のリナルド氏の過激発言は、そのマクロン・フランスを逆恨みしたものらしい。ブラジル政府は、火災の原因を雷と言っているが、証拠はなく、仮に爆発が原因で発電機を損傷したのが雷だったとしても、電力会社は予備の発電機を用意する義務があるのに、発電機が6ヶ月もメンテンス中などと擁護するボルソナーロにはブラジル国内でもさらに非難が集まっている。地球市民としては、あの広いアマゾンの管理をボルソナーロ・ブラジルに負わせいては恐ろしく危険だが、ブラジル政府の無能ぶりを騒ぎ立てるだけでも、逆に多くのブラジル国民の反発を買うということか。

 とここまで書いていたら、マクロンのコロナ感染ニュース。与党の重鎮10人と食事だと。まだ日本の総理大臣よりはましだが、政治家の言うこととやること違うのは世界共通?冗談言ってる場合じゃない。海外からのアーティスト招聘を専業としている我々は自殺寸前だ。

アルゼンチンの少しだけ明るい話題!

 コロナで会社はほぼ完全にリモートにした。毎日一度ネット会議をやっているが、実際にまったくビジネスにならない。コロナってのは、我々イベント業界を潰すためにあるんじゃないか、と思うくらい悲惨だ。これだけ感染者が増えているのに「ゴートゥー….」で観光業界を喜ばし続ける事はどうしても止めないらしい。これを放っておいて、感染が止まるのを遅らせていると、とにかくイベントはいつになってもできるわけがない。それでも、オリンピックはやりたい。オリンピックをどんな形にせよ開けてしまって、そのあとに選挙をやって勝ちたいすが首相の下心が誰の目にも明らかなのに…。また今度もダメか…日本の政治家には本当にうんざりさせられる。

 さて、コロナが世界の芸術、芸能界を直撃しているのは誰もが知るところだが、アルゼンチンのタンゴダンス世界選手権の仲間から、丁寧なメールが届いた。今年の夏に、どうしても選手権の火を消さない、とネットで選手権を開催。市の予算はほとんどないのと、goの許可が下りたのが直前だったから、選手権の方の盛り上がりはイマイチだったが、選手権の担当をする前は、タンゴなどほとんど興味のなかった市の担当者たちが周りのわき業者を巻き込んで立ち上げた映像は、なかなかよくできているものもあった。名誉市民のグローリア&エドゥアルドのグローリアが亡くなったから、その追悼をやりたいが、映像はないかと聞いいてきたから、エドゥアルドの家はタンゴ関係の映像や音源の宝庫だから、と言ったら乗ってきた。それまで、すっかり塞ぎ込んでいたエドゥアルドも、市からの協力の要請に少しは元気を出してくれたようで、インビューにも結構長く応じてくれた。グローリアとエドゥアルドの歴史を紹介するにはあまりに短い時間だったが、何よりエドゥアルドが元気になってくれたのが嬉しかった。

 日本はもちろんだが、アルゼンチンのタンゴ業界は本当に酷くなっている。何しろ、体と体をくっつけるダンスなのだからしょうがない。ミロンガは全滅だし、レストラン・シアターも全滅、活動は全面的にストップしている。来る連絡はというと、寂しい話ばかり。

 そんな中、件のの選手権の仲間から「ご存知のように、アルゼンチンではまだCOVID-19の健康上の緊急事態に対処していますが、伝染曲線は下降しており、新鮮な空気を吸えるように夏を待っています。ブエノスアイレスではすでに野外文化活動が立ち上がっており、2021年の見通しは誰もが不安に思うところですが、徐々に改善されていくと確信しています。来年のタンゴBAフェスティバルと世界選手権を観客入りで実施できるようにしたいと考えているのは、このような自信があるからです。あくまでも前を向いていますが、例えば、各国のどこかの選手権が、それぞれのプロトコロに従わざるを得ないために、万が一今年も観客を入れての選手権が無理、となった場合は、お互いに意見を出し合って、ダンス・ファンの期待に応えなければなりません。私たちも非常事態と考えて、何か代替案を正式に認めるなど、適切に対処したいと思っています。これはパンデミックという状況では、厳密には例外的なことです。しかし、なんとか観客を入れてタンゴをみんなで楽しむ場を夢見て頑張っていきましょう」と力強いメールをもらった。

 確かに感染曲線は下がってきているようで、少しづつ明るい話題も出てきた。ブエノスアイレスの繁華街、フロリダ通りの165番に、パサッヘ・グエメスと呼ばれている歴史的ギャラリーがある。1915年に落成して、当時最先端の後期アール・ヌーボー建築として話題だった.今行くと単なる古い建物と見えないこともないが、修復とメンテナンスの面では総統優れている建物で、タンゴの歴史とも深い関係を持ってきた場所だが、カルロス・ガルデルは1917年2月27日に地下で活動していたここの劇場で公演。その後、そこはキャバレート踊りの「アブドラ・クラブ」となったそう。

 ブエノスアイレスの中心、オベリスコとコロン劇場の間にあって観光名所になっていた「タンゴ・アルヘンティーナ」というタンゴのシアター・レストランがあったが、そこでアート・ディレクターをやっていたフアン・ファブリは、そこでつくったショーを世界に持って行ったリ頑張っていたbのだが、再起になってオーナーと喧嘩して別れ、、このパサッヘ・グエメスの地下に二つの劇場を作りやはりアート・ディレクターをやっている。個人的にも知っているが、この人は別にタンゴの世界出身ではなかったが、タンゴが下火と言われた時代にFMタンゴというラジオ局の設立に参加し、成功させた人。たんごは、もともと貧しい民衆の音楽だったから、CDを録音しても売れない、書には高くては入れない、しょうも無い音楽と思われていた時に、ブエノスアイレスの母親達は、洗濯中も掃除中もタンゴを歌いながらやる。しかも昔ほどではないが、ミロンガというダンス・パーティには、世代を超えて沢山のファンが集まる。そのことに気がついてFMタンゴをはじめたところ、ラジオならタンゴを聴くファンの多さに驚いた。しかももっと驚いたのは結構スポンサーに名乗りを上げた人間が多かったのだ。で、FMタンゴは大成功、新たなタンゴ・ブームも生まれたわけ。やがて、ブエノスアイレス市は、40大の若い市長が世界にはタンゴ・ダンスの大きなマーケットが創られつつあることを知り、タンゴ・ダンス世界選手権を2003年に開いた。この直後に、私はこのフアン・ファブリと一緒に仕事をしたが、商売熱心で時にはわるくいわれることもあったが、現在のタンゴ界には大きく貢献してきた人だ。

 そのフアンが、その「アブドラ・倶楽部」を改装して創ったのが「テアトロ・アストル・ピアソラと、続いて「カルロス・ガルデル・タンゴというタンゴの世界やダンスを楽しむスペースを創った。なかなか好評だったのだが、このコロナでやむなく休止に追い込まれていた。だんだん冬から春になって暖かくなって、ようやくコロナのカーブも下降気味になってきて、12月初旬の金曜日、この地下の「パラシオ・タンゴ」が正式に再オープンした。

アストル・ピアソラ劇場

 「以前は毎日営業していましたが、今は週2回の営業になるかもしれません。この状況のため、観光客の大規模な流入はありませんが、この再開では、アルゼンチンの公衆を引き付けるために試みるつもりです」とファブリは語る。現在のプロトコルによると、部屋の容量の30パーセントが利用可能になっているので、古典的なディナーショーに加えて、金曜日の再オープンで、ジャーナリストのビクトル・ウーゴ・モラレスが歴史家フェリペ・ピグナによって書かれた本「」Gardel(プラネタ、2020年)が発表されるらしい。今年生誕130年目を迎えたカルロス・ガルデルをテーマにしたショーが披露される。ファブリは、先に書いたオベリスコ近くのレストランの他、アバスと地区にもエスキーナ・カルロス・ガルでるでもアート・ディレクションをしていたが、そこでやっていたショーをグレードアップして、コロナ前にモナコに持って行った豪華なショーを再現するという。まぁ、観光客がいないから入場料もかなり低めの設定で、「街にタンゴを呼び戻す」のらしい。2020年遅れになって、ブエノスアイレスのタンゴにもようやく明るい話題が出てきた。

「タンゴ・カルロス・ガルデル」