大好きなリオ到着。

ブエノスアイレスに着いて間もないというのに、ブラジルに向けて出発となる。ケチな話だが、ブエノスからブラジルに行く場合、しかもリオ、サンパウロを経由する場合、周遊でチケットをとるのが一番安い。本当はリオ往復の安いのを買って、そこからサンパウロ〜ブエノスと買うか、リオ〜サンパウロの往復を買うのも手なのだが、客人たちの荷物もあるかもしれないからと、この旅程を組んだ。問題はリオ直行がとれずにサンパウロ経由でしかもサンパウロ国際空港グアルーリョスで、トランジットが5時間近くある。ここからは市内に出るのも結構心配。というのは、サンパウロの市内とグアルーリョスを結ぶ高速と言ったら南米でも特筆すべき混み様だから。

朝4時半起きでブエノスアイレスの国内専用のアエロパルケ空港へ。さすがに眠い。しかし、早めに出るとそれだけ空港でのストレスは少ないから…。で約2時間少しでサンパウロへ。サンパウロの空港は当初からターミナルは二つだったが、近年のワールドカップ、オリンピックに向けてターミナル4まで拡張されている。到着したのはターミナル2、そこからリオ往きのアズール航空があるターミナル4まではシャトルバスが運行されているが、他のターミナルとは大分離れている。最近オープンしたてのようですべてが新しい。アズール航空は、アメリカで急成長したジェットブルー航空の元経営者がブラジルの格安航空はまだ高い、と始めた航空会社で、今ブラジルで急成長している格安航空会社。カウンターの応対も良く、10ドルプラスすると少し広めの席にアップグレードできる。4人ともかなりゆったりとした席でリオデジャネイロへ。

それにしても、このグアルーリョス空港が出来たのは1985年。それまでは国際空港と言えばリオのガレオン空港だったが、サンパウロが巨大都市化してブラジルの窓口としてはサンパウロの方がふさわしいと言うことで、このグアルーリョスが建設された。それまでは、まずリオに入り、それからサンパウロに渡るというのが普通だった。現在南米で一番の混みようでもっとも危険、と言われる都心部にあるコンゴーニャス空港は便利だが、やはり今の大型飛行機を受け入れ続けるには無理があった。なにしろ2000メートルに満たない滑走路が2本しかないから。

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さて、リオに到着してひとまず休憩し、ジョイスに紹介されたコーラス・グループと会うことに。リーダーでマネージャー役のアウグストの家へ。本当は今の段階ではまだ、資料を持って帰りたいくらいのものだったのだが、彼が自分お家にみんな集まるから、というので訪問。みんなが集まるからにはアカペラの歌でも…と期待していたが、そうではなくこのグループ、非常に民主的な運営をしているからのよう。紹介してくれたジョイスとも特に面識があるわけでなく、いろいろな音楽家たちが、知らずに自分たちの宣伝をしてくれると喜んでいた。考えてみると、ブラジルのコーラス・グループは、その昔日本にも連れてきたクアルテート・アン・シーや、MPB4,さらにはボカ・リヴリ以来、あまり聞かなかったが、ジョイスによると最近若い新しいグループがたくさん出てきているのだそう。確かにYOUTUBEを見ても、感覚的に新しそうで興味深いグループがたくさんいる。今日のオルヂナリウスはその中でも非常に感性豊かに見える。アウグストは人柄も最高で、非常に正直者。いずれ仕事を一緒にしてみたいと思わせる男だった。彼らはレパートリーについても自分たちで話し合い好きなものを歌うそうで、ボサノヴァはMPBはもちろん、時にはスティーヴィー・ワンダーまで歌ってしまうそう。

この日は、旅の疲れもあって、仕事はここまで。あとはいつものテツも含めて一緒にリオで一番うまいショラスコ屋で肉を。リオで一番うまいとは言っても、人によって意見は様々。味と雰囲気とを考えると昔からマリウスという店が一番有名だが、ここはなにしろ高すぎだ。続いて好きになったんが「ポルカゥン・リオ」だったが、ここも最近経営者が変わって高いだけでうまくなくなったと評判らしい。そこでテツのおすすめは「フォゴ・ダ・シャゥン」という店。

セルタネージャの大スタードゥオが始めた店で、たしかサンパウロからはじめて今ではリオはもちろん、全ブラジルから全北米にまで進出している大ショラスコ・チェーンだ。リオでは、今度オリンピック会場の多いバハ地区には大分前からあったが、今はボタフォーゴのここが一番という。ここはボタフォーゴの海岸沿いの夜景が美しい場所にあって、確かに味は最高。サラダ・バーもまずい寿司や飯類は少なめで、肉に集中できるの良いし、ショハスコの肉の切り方が厚い。どのパーツも確かに美味い。で、とにかくこの日はここまでで終了。

さて、そんなわけさてさ