暑苦しく、恥ずかしい政界を持つ日本!

さて、快調に再開したBLOGだが、相変わらず帰国すると止まってしまう。今回は特に異常な暑さと、あの戦争法案など暗い、本当にあきれてしまう顛末にすっかり意欲をそがれたこともある。でも、今の政権の中に実は素晴らしい政治家もいて、今回はその方との食事会では素晴らしい時を過ごすことも出来た。やはり首相、副首相という権力辺りに3流どころがいたのでは危険すぎる。説明不足だからといって説明すればするほどわかっていないのがばれているのに今まで気がつかない。もう国際的には笑い話でしかない。しかし、こんな政治に対してようやく若者たちが立ち上がったこと、これが一番嬉しい現象だ。当初は、こんな大人しくやってては、とも思ったが、少しずつ輪が広がって、もう一歩で廃案にまで追い込めそうなところまでやってきた。これで無理やり法案を通そうものなら、政権そのものの危機だろうし、でなくとも新たな政権で(できればだが)廃案に出来るだろう。海外の政治の世界もかなりおかしな事はあるが、日本のこんな茶番は通らない。前回の突然の選挙では「アベノミクス」の成否を問うて選挙に勝ったのに、戦争法案がやばそうになると、この法案で選挙をやって信任を得た、と言い張る。これで黙っているような国民ならこの国にもう未来はない、と思っていたら、若者の決起を端緒に、意ある大人たちまでが立ち上がった。しかし、そんなことやっているうちに為替がやばい。1ドルが125円近くにまで上がってしまった。中国の偽経済がばれてしまってにっちもさっちもいかなくなっての結果だ。そんなのは政治家だったら誰もが「いつかは」とわかっているはずなのに、アベノミクスで円安誘導をしてきたから大変だ。弊社のように輸入がすべての会社は大変。ドル建てが変わるわけではない上、国内での価格を上げるわけにも行かず、結果仕入れ価格はただただ1.5倍になってしまったわけだ。ノー天気に大企業の輸出を助けてるだけで、ほんの一部の企業や、投資家に利するだけで日本は何も良くなってはいない。ここまで来るとデフレがどうして悪かったのか説明しろ、といいたいい。それを的確につけない野党、オリンピック会場のあれほどの不手際でも責任者を追求できない野党、本当に情けないとしか思えない。

 

と、嘆いている内にまた南米に行く時期になってしまった。いつものタンゴダンス世界選手権の世界大会の取材だ。弊誌ラティーナでのレポートだけでなく、DVDの撮影、主催者との協議など、毎年これは行かざるを得ないイベントになっている。しかも、今年は日本でタンゴ企画の主催をしてくれている会社からも2人一緒に行くことになった。毎年この会社から特別賞を世界チャンピオンに与え、日本の春のタンゴ・シリーズに招待するという、選手権がはじまった翌年から続いている企画だから、本当は毎年この会社の人が来るべきなのだが、今までは今まで日本にやってきたエドゥアルドとかこちらの著名ダンサーに授与してもらってきていた。これから毎年来るようになるかは不明だが、この方が自然でいいに決まっている。

 

さて、今回の旅はアメリカンのサイトをチェックしていて、まだ大丈夫とタカをくくっていたら、とんでもない落とし穴があった。サイト上でまだ空席があっても実際にはない場合がある、と言うのを今回初めて知った。購入に進んでいくと途中でそれ以上進まなくなる。つまり、ソールドアウトと言うことのようだ。と言うわけで、前回アルゼンチンにいるうちに予約はしたのだが、成田〜ロDSC_5009ス〜マイアミ〜ブエノスと言う変則ルートでの旅となってしまった。で、成田を出発、ロスまでは普通に….で、ロスを出る時に機内の電気回路に不備があったようで1時間半ほど遅れてしまった。マイアミでは2時間しかトランジットの時間がないから、もう今回はマイアミで一泊かとあきらめていたが、なんとゲートが27番について乗り継ぎ便が23番ゲートとすぐ近かったせいでセーフ。でも、荷物が心配でアメリカンの職員には「荷物のチェックをしっかりやって」と荷物の番号まで伝えたが、ブエノスではやはり出て来ず。ロスト・バゲージだ。まぁ、今は重要な機材類とか金目のものはすべて手持ちにしているから問題はないのだが、人からの預かりものや、今回は重要な人物に会うので土産品など結構大事なものも入っている。多少心配だが、まだアメリカン航空だから大丈夫か?一応明日空港で受け取る手配をしてホテルヘ。まぁ、航空券はしっかり早いうちに用意するのが大事だ。それでも今回は20日前に予約したのだが、お盆の時期と重なったせいだろう。失敗だった。

翌日、お客の2人を迎えに行ったついでにアメリカンの空港事務所に行って確認してみた。昨日電話して「今マイアミで荷物のスキャミングをしているから大丈夫」との確約はもらっていたが、ロスト・バゲージ、実際に目にするまでは心配だ。今までも何度も体験しているが、まず、昨日の情報が正しいかどうかさえわからないのが常識。で、空港に着いてからも手にするまでは時間がかかる。それで、まず事務所に行ったわけだが、今回は職員が素晴らしく、パスポートを持っていれば税関の中まで通してくれるという。税関を通ってベルトのところに行くと既に我が荷物が鎮座していた。普通はかけない鍵もたまたまかけていて、しかも開けられた様子がない。そのまま出口を通過できた。非常にスムースに場ゲージをゲットすることができた。ついている。やっとブエノスに着いた気持ちになった。