帰国して2週間、憂鬱な日本

忙しかったニカラグア、ブエノスアイレスの旅を終え帰国して早くも2週間が過ぎた。私は日本人に生まれたことには誇りを持っているし、日本が大好きだ。しかし、最近この国にいると気が滅入るのも事実だ。おかしな事が多すぎる。もっとも、おかしな事は日本だけではない。アメリカの大統領選挙でもあの大金持ち暴言王トランプが共和党の指名獲得を確実にしているし、オバマが広島に来るとなると、どこぞの首相はいつも言っていることややっていることを顧みず、ただただその人気に相乗り姿勢。オバマにしても本当はあんな首相に同行などされちゃ迷惑だろうに、面倒を起こして米の世論に影響させたくないからだろう、とりあえず日本政府に言われるま_DSC9461ま。沖縄の少女が元海兵隊に襲われ撲殺されても、「強い怒り」を…のメッセージだけを繰り返すメディアとの出来レースばかり。本当は沖縄の問題、当然日米地位協定の改訂に踏み込むまたとないチャンスなのに、ほとんどやる気も見えない。

「今回は、公務外の事件であり、日本側が身柄を確保したため、地位協定が壁となって捜査が進まない状況ではないが、沖縄県内では地位協定の存在が米兵らに特権意識を生み、凶悪犯罪を誘発したとの厳しい見方も出ている。地位協定の運用改善では、犯罪抑止効果が限られるのが現状だ。翁長氏が「再発防止や綱紀粛正という言葉を何百回も聞かされてきたが、現状は何も変わらない」と訴えるのも当然である。日米安全保障条約に基づく米軍の日本駐留が、日本と周辺地域の平和と安全に死活的に重要だというのなら、安倍内閣は地位協定から治外法権的な要素を除外する改定をまず提起すべきではないか。」(東京新聞・5/24)に同意。政権の道具に成り下がった他のメディアの報道からもまったく迫力を感じない。この国は一体どうなってしまったのだろう。本当に恐ろしい国に成り下がってしまったものだ。

 

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ガブリエラ・ミチェティ・アルゼンチン副大統領

5月11日から13日まで,ガブリエラ・ミチェティ・アルゼンチン共和国副大統領(H.E.Ms. Gabriela MICHETTI, Vice president of the Argentine Republic)が訪日した。ミチェティは、昨年のブエノスアイレス市長選に立候補し、ロンバルディ氏の後押しを受けて健闘したものの敗れた。実は選挙前の人気は一番だったから、本来ならば市長になるはずが、大統領選に出馬するマクリが副大統領候補と考えていたため、市長選挙ではマクリはロドリゲス・ラレータを強力に推薦したため、市長選では敗れていた。しかし、マクリが市長になったときの副市長がこのミチェッティだったとおり実はマクリのSんらいは厚い人だ。事故で下半身不随だが、メネム時代からの政治実績も十分、カリスマ的な演説も抜群。とにかく評判の良い「車椅子の副大統領」のご尊顔だけでも拝みたかったが、今回はたった3日間でスケジュールもびっしり、不可能だった。ところで、今回の彼女の訪日目的は「アルゼンチン政府の対外政策及びアルゼンチンにおける投資環境の改善につき説明し,日本から質の高い投資を受け入れたい」こと。12日に「日アルゼンチン官民経済フォーラム」を開催,貿易投資合同委員会を設置して日・アルゼンチン経済関係強化を計った。また日本貿易振興機構(JETRO)は,日本企業ミッションをアルゼンチンに向けて派遣し,駐在員派遣の再開を決定した。

朝日インタビュー

ところで、このミチェッティ副大統領を擁するマクリ政権、世界からの期待は大きいし、実際にこうしてよく働いてはいるが、山積する問題が多すぎという声が多い。ここに来て、分裂を繰り返してきた組合やペロン党全体が再結晶の動きを見せていて、相当難しい状況も見え始めている。なにしろ、ペロン派の方がストライキやデモの開催についてはプロだから、まだまだやかが安定するまでには何年もかかるのだろう。

 

桝添の件。話にならない。今表に出ているだけではなく、これは叩けば叩くほど埃まみれになるに違いない。今もTVで「第三者」の選定を決めたと報道されているが、だったらこの間の記者会見の時ではまだ選定すらしていなかったわけだから、冗談じゃぁない。もともと、彼がTVに

出始めた頃、フランス関係の集まりに良く出ていた故木立玲子さん(弊誌ラティーナにずっと載してくれたほか、乳癌関係の本で注目されたが、パリで乳がんで亡くなった)から、この男の
醜聞をいくつも聞かされた。金、女…その話が本当なのかどうか興味もないが、木立さんは決して適当なことは言わない人だった。さっさと都知事辞任して欲しい。

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この3点、2010年11月の伊勢神宮写真。

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_DSC7626今日、伊勢志摩サミットが開催されて、TVでは伊勢神宮を参拝する各国首脳の映像が流されている。テロ対策とかイギリスのEU離脱問題とかそれぞれに難問は山積しているのに、最大のテーマは世界経済の安定成長とか。成功できてない「三本の矢」をここでも主張するようだが、世界の首脳は馬鹿じゃない。日本の財政出動がうまくいっているかどうかは十分に認識しているから、まとまるわけはない。大金を使って日本の恥

 

をまき散らして欲しくない。伊勢・志摩の美しさが宣伝されることだけは良いことだが…。

 

_DSC9418 DSC_7995仕事のことで、あまりに馬鹿馬鹿しい作業に振り回されて、憂鬱は頂点に達しそう。で、この日曜日、美登利の誕生日(5/21だが一日遅れに)と気晴らしに2人で久しぶりのドライヴ。混雑を避けるつもりで千葉方面に出かけたが、アクアラインも海ほたるも真っ赤だ。しょうがないから宮野木から京葉道路を避けて酒々井から圏央道を目指して、最終的には養老渓谷を目指すことにした。この渓谷は何度も来ているのだが、他を廻ってくるのでいつも滝までおりずに帰っていたから、今度は滝を近くで楽しむことに。到着すると、滝が水量不足で寂しい。上流が観ず不足でここのところはいつも水量がこんなものだという。しかし、十分においしい空気をたっぷり吸い込んで元気復活。その後、大多喜町で越戸の雰囲気を味わおうとしたが、大多喜町、全くやる気がない。店は開いてないし、越戸と言うにはあまりに昔のままの邸宅も少ない。聞くと、若者が街を出て行って、空き家も増えているのだとか。でも、だとしたら再開発できそうなものだが。頑張って欲しい。