興奮!シーグレルのビデオ編集

グランミロンガを成功裡に終えて、ファビオ・セステートの公演も山場を超えた。後はキャスト、スタッフの健康と、天候の問題さえなければ…。天候に関してはまだまだ北海道公演があるだけに安心は出来ない。

さて、ファビオの見通しが見えてきて、以前からやりたかった仕事が眼前に山ほど。しかし、どうしてもやりたかったことからこなすことになる。まず、昨年のパブロ・シーグレルのビデオ編集。実は昨年の公演後すぐに行われたNYのBirdland Jazz Clubでのシーグレル公演に向かうので、彼に渡すためにラフ編集は終わっていたのだが、映像も音もまったく「ラフ」なものだったので、ずっと気になっていた。で、今回試しにもう一度音をいじってみたら、なんとか良い音になりそうだった。で、始めている内に今度は映像も少し触ってみると、まぁ、なんとか最低限の所まで持って行けそう、と社員の冷たい視線を横目に、作業を続けた。

音の方はラインと会場の両方から撮ってあったのでかなり上手くいった気がするが、映像はなんと言ってもカメラの限界があって致し方ない。元々は公演中にステージ上にミュージシャンの手元を映し出すだけの目的で撮っていたのだから…。しかし、少しづつ触っていく内に何だか興奮してきた。シーグレルはもちろんだが、日本人の鬼怒無月のギター、西嶋徹のベース、北村聡のバンドネオン、特別出演の会田桃子のバイオリン、どれも素晴らしい。結構夢中になっていたら、なかなか凄いのが出来てしまった。で、今来日中でこの間のグランミロンガで一曲やって貰ったシーグレルとの食事会までにダイジェスト版を作って渡すことにした。

いつも恵比寿にある私のお気に入りの寿司屋で会っていたが、今回は会社のもっと近くの和食屋での食事会。じつはあの興奮のライヴ以来、何回か次の大きな公演目指して調整してきたが、どうしてもメンバー全員のスケジュールが合わないことと、我が社の都合もあってそのままになっている。なんとか実現したいのと打ち合わせたわけだ。それにしても、この不況下というのに、この辺のクラスになるとなかなか仕事が詰まっていて、かなり先のスケジュールまで見つけるのが困難。でも、なんとか実現に向けての話を進めた。招待アーティストのことも意見を交わしたりしたが、要はみんなのスケジュール調整が先だ。

席上、シーグレルに一応完成させたダイジェスト・ビデオを視聴して貰った。かなりお気に入りの様子で、これはなんとか形にしたいと言うことで意見が一致した。普通、こうした場合は公演中の一番良い部分を選んで、繋いで、又編集して、と結構時間がかかるのだが、今回は時間もない上に、実は結構どのシーンも素晴らしい。しかし、これをどうするか、簡単ではない。

今回、この作業をやっていて、音の方は今のやり方でかなりの音に仕上げることが出来るが、今の弊社の機材ではどうしても限界がある。これは今に限ったことではなく、以前からずっと感じていたことなのだが…。それと、海外で使用する場合、いわゆるプロ用の機種を持っていると撮影させてくれないところが多いから、というのも決断できずにいた理由だった。が、今回ある所から購買の良いニュースが飛び込んできて、ついに新しいカメラを買う気になった。

色々見たが、海外に持って行くことも考慮してぎりぎりの大きさのカメラが眼に止まった。ソニーのHXR-NX5Jと言う機種。プロ用としては一番小さいのだろうが実は結構大きい。でもあの肩に担いで…のよりはかなり小さめ。十分な映像で、なにしろレンズが大きいから明るい。ステージを撮るにはこれしかない。さっそく、ファビオの横浜公演で試してみたが、凄い。広角ー20倍レンズで超高画質。ノイズは少ないし、暗さにも滅法強い。これからはかなり使えそうで、楽しみになって来た。問題はたくさんある。高画質な分だけストレージの容量がかなりいる。が、まぁ、その辺は追い追い考えることにしよう。この手の機材を新規に購入すると、撮影だけでなく、この手の仕事へのやる気が満ちてくるもの。弊社には、その昔SONYとの共同でやっていたコンテンツ制作の時代から結構たくさんの映像素材があるし、今までのコンサートの記録もたくさんあるので、少しづつ形にしていく気になった。

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