月刊ラティーナ休刊! webに移行!

(ラティーナ5月最終号掲載)
新型コロナが猛威を振るう中、雑誌「月刊ラティーナ」を休刊することにした。創刊68年の歴史ある音楽誌を休刊するのは、とてつもなく寂しい作業だ。いち早くコンピューター編集を取り入れて、編集作業は一段と早く便利になってきたし、世界の情報は一瞬にして全てを覗けるようになった。それでも、紙媒体としての雑誌の刊行から離れたくないのが編集部全員の気持ちだった。しかし、世の中にネット情報が溢れ、それを享受する人が圧倒的に増えてきた。それはすべての紙媒体に共通の悩みで、本屋に人は減ったし、新聞も、単行本も、紙媒体だけではなく、TVを始めメディアそのものに、変革が起きて久しい。世の中のシステムが変わってしまった。情熱を傾けて育ててくれた諸先輩、読者の皆さんには申し訳ないが、webというもっと今の世の中に合った方法で再出発することにした。全員がこの雑誌を愛してきたが、その情熱を少し形を変えて「日本では日の当たらない中南米や第三世界の文化の情報をもっと沢山の人に伝える」ためという同じ目標到達のための苦渋の決断だ。ご理解いただきたい。

 この間から、創刊時代の先輩たちに、日本に豊かな中南米の音楽芸術を伝えたいという強烈なライターや読者に支えられて、血の出るような努力でこの雑誌が生み出されたことを改めて聞いてきた。休刊にあたり、ここまでの弊誌の歩みの概要をまとめて記しておきたい。

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コロナ騒ぎの裏から覗けるいろいろな人間性!!!

 先の見えないコロナ禍の中、日本中に巻き起こる悲鳴はさらに大きくなっている。誰が見ても早すぎる緊急事態宣言の解除。普通に誰が考えても、阿部の頭の中は「これ以上続けていたら、補助金、助成金が限りなく膨らむ、それではオリンピックどころかすべてが立ちゆかなくなる。潰れるところは潰しても自分を守る」という風にしか見えない。このところ危機の度に自分が表に立った振りをして評価を上げてきた安倍政権だが、今回はその対応を巡ってどうにも立ちゆかなくなってきた。もうやけくその一手として、自分の犯罪だけは追求されないよう打ち出した最後の一手が黒川検事長を巡る、検察官の定年引き上げを盛り込んだ検察庁法改正案だ。しかし、この時期に、しかも「政権の守護神」と呼ばれる黒川氏の検事総長実現に向けての定年延長案、誰からも支持されないこの条項を付けたもので、今日、ようやく今国会での実現はなくなった。

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コロナ対策の初動失敗は許されない。もう犯罪だよ。

 新型コロナ禍は先が見えない大変なことになっている。家にいることを要請されているから、どうしようもない。で、しょうがなくTVを見るが、何処も彼処も同じニュースばかり。しかも、わかりにくい話ばかり。今や弊社だけでなく、日本中の企業が全部危機に陥っているというのに、何も変わらない。で、質問したいが電話は繋がらない、サイトに辿り着けない。政治家も、「専門家」も言うことはバラバラだし、聞いてもどうしようもないことばかり。要するに日本は、世界に比べても医療器機さえ数が圧倒的に揃っていないから、国民が頑張って家にいながら接触を避けていても、検査していない国民がたくさんいる。あの自治医大の尾見とかいう医師だろう?最初に感染者の数は放っておいて、感染者の数を増やせば、免疫ができて自然に感染が止まっていくと言ったのは。俺はどこかの番組でその発言を聞いている。WHOの偉いさんをやっている大物らしいが、つい最近になって「私はPCRを増やすよう政府には最初から言っていた」とは言っているらしいが…….人間悪そうには見えないから、余り言いたくないが、命を守る時に人の良い悪いは関係ない。さらに、馬鹿な政治家は最初、その「専門家」のその意見を聞いて、すべて感染を抑えるのに失敗してきた。

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アルゼンチンの友人が、COVID-19から解放!!!

 COVID-19の行方が全く見えてこない中、日本で感染したアルゼンチンの友人が,一昨日8回目の検査でようやく陰性になって、入院中の都立駒込病院から退院した。Airbnbで探して、夫人と子供は前日から上野にほど近い所に引っ越ししていたが、その翌日の合流となったわけだ。医師からも「子供とBesoもOK。子供に感染する確率は街を歩いている人よりもずっと低い」と言われたとあったが、それでもまだ2週間くらいは中止するように言った所。外国に来て、とんでもないウィルスに感染し、しかも、女房子供もいて,予定していた収入もないまま避難する場所はない。どれだけ不安だったかを考えると,心の底から「良くやった」と言いたい。感染当初はいわれのない中傷や非難の声にも良く堪えたと思う。感染したと言うことは誰かから移されているわけだし、一日38度以上の発熱があっただけだったから本人的にはコロナ感染の感覚はなかった訳だし、念のためと、アルゼンチンの保険会社から病院を指定して貰って、たまたますぐにPCRの検査に辿りついていた。それでも,検査の日でも全く無症状で、退院の日まで普通の様態のまま。これを非難する人間の多いこと。しかし、同業者の不安感もわかるだけに黙って彼を励ますしかなかった。

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タンゴダンス永遠のミューズ、グローリア逝く!

新型コロナに弊誌休刊最終号…この 辛い、寂しい時期に、アルゼンチンの友人でジャーナリストの Silvia Rojas から、もう一つ大きな悲報が届いた。 

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 アルゼンチン・タンゴ・ダンス界最 大の功労カップル、グローリア&エ ドゥアルドのグローリア(Gloria Julia Barrudo) が、4月11日午後73才の生涯 を閉じた。昨年、彼女の最後の誕生日に難しい心臓手術から回復し、ペドロ・エチャグエ・クラブでのGENTE MILONGAで、久しぶりにダンスを披露していた。タンゴ関係者のみならずすべての人から愛され、プロダンサーとして最高だったのはもちろん、友人として、母親として、完璧な評価ばかりが目についた素晴らしい女性だった。肺水腫が原因での衰弱で、遺体は彼女の希望により火葬された。2016年10月にブエノスアイレス市名誉市民の称号を贈ら れている。 

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憎きコロナ!アルゼンチン、ブラジルでの制限措置….

 今回の新型コロナ関連では、実にいろいろなことが起こっている。世界での素早い対応を見ていると、日本が甘いのか、海外が敏感すぎるのか…まぁ、これは命の問題だけに、海外の方が正しいと見るしかない。日本の「専門家」は、コロナとは言っても、普通のインフルエンザとあまり変わりはなく、死に至るのは老人、既往症を持っている患者….と言い、「感染者の数をまともにマスコミに告げさせるより、検査のテンポも遅くしているうちに、若者はコロナ・ウィルスに感染して、抗体を持った人間を多くした方が早く沈静化できる。ほとんどの感染者は、今までのインフルエンザ同程度の感染力で、わずかな老人が重症化するだけ」とでも言いたげな政策ばかりだ。まぁ、世界中の感染者の数字もいい加減だらけ。中国はあの大都市であれだけの惨状を伝えているにもかかわらず、あまりにも感染者が少ないと思われていたが、昨日だったか、「感染者でも症状が出ていないものはカウントされていない」と国民から指摘され、慌ててそれを発表したが、どう考えてもそれでも数字が小さすぎる。日本はといえば、何しろ検査しないのか、させないのか、症状が現れて医者に行っても診てもらえない、何よりPCR検査を受けさせてもらえない、という苦情は結構最初からあった。だから、ある医者はTVでも発表されている数字の10倍はいると考えられる、と堂々と発言した。

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羨ましい限りのオリンピック「延期」,,,,,

 コロナ騒動はさらに動きがあった。3月24日、とうとう延期が発表。初代IOC会長デメトリウス・ビケラス(ギリシャ)や事務局長に就任したクーベルタン(フランス)が提唱し、1896年4月6日にギリシャ・アテネで始まった近代オリンピックだが、以来延期は初めてとなる。中止は全部で5回、いずれも戦争が原因だった。しかも、そのうちの2回は日本が関わっている。1940年夏期東京、冬期札幌は日中戦争が原因で中止となっている。今回、新コロナ・ウィルスが話題になって以来、IOCのバッハ会長(ドイツ)、JOCの最高顧問森喜朗氏は、執拗に「予定通り開催」を発表。アスリート・ファーストを言いながら、あくまでも「予定通り開催」を言い続け、何時までも「延期」を言えない背景を皆が勘ぐったと思う。JOCの会長は柔道の山下氏のはず。元ロンドンオリンピックで組織委員会会長を務め、「金をかけないオリンピック」を大成功させたセバスティアン・コー氏に比べて、会長ではない森氏が責任者として出てくる姿に、世界の潮流とかけ離れた日本のイメージは最悪になった。何時だったか冬季五輪でも招致委員会とIOCの間の汚れた金の動きが表面化して時間が経っていないし、まだ元オリンピック選手だったバッハのイメージはギリでセーフだったにしても、森最高顧問はない。

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