アルゼンチンの友人が、COVID-19から解放!!!

 COVID-19の行方が全く見えてこない中、日本で感染したアルゼンチンの友人が,一昨日8回目の検査でようやく陰性になって、入院中の都立駒込病院から退院した。Airbnbで探して、夫人と子供は前日から上野にほど近い所に引っ越ししていたが、その翌日の合流となったわけだ。医師からも「子供とBesoもOK。子供に感染する確率は街を歩いている人よりもずっと低い」と言われたとあったが、それでもまだ2週間くらいは中止するように言った所。外国に来て、とんでもないウィルスに感染し、しかも、女房子供もいて,予定していた収入もないまま避難する場所はない。どれだけ不安だったかを考えると,心の底から「良くやった」と言いたい。感染当初はいわれのない中傷や非難の声にも良く堪えたと思う。感染したと言うことは誰かから移されているわけだし、一日38度以上の発熱があっただけだったから本人的にはコロナ感染の感覚はなかった訳だし、念のためと、アルゼンチンの保険会社から病院を指定して貰って、たまたますぐにPCRの検査に辿りついていた。それでも,検査の日でも全く無症状で、退院の日まで普通の様態のまま。これを非難する人間の多いこと。しかし、同業者の不安感もわかるだけに黙って彼を励ますしかなかった。

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タンゴダンス永遠のミューズ、グローリア逝く!

新型コロナに弊誌休刊最終号…この 辛い、寂しい時期に、アルゼンチンの友人でジャーナリストの Silvia Rojas から、もう一つ大きな悲報が届いた。 

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 アルゼンチン・タンゴ・ダンス界最 大の功労カップル、グローリア&エ ドゥアルドのグローリア(Gloria Julia Barrudo) が、4月11日午後73才の生涯 を閉じた。昨年、彼女の最後の誕生日に難しい心臓手術から回復し、ペドロ・エチャグエ・クラブでのGENTE MILONGAで、久しぶりにダンスを披露していた。タンゴ関係者のみならずすべての人から愛され、プロダンサーとして最高だったのはもちろん、友人として、母親として、完璧な評価ばかりが目についた素晴らしい女性だった。肺水腫が原因での衰弱で、遺体は彼女の希望により火葬された。2016年10月にブエノスアイレス市名誉市民の称号を贈ら れている。 

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憎きコロナ!アルゼンチン、ブラジルでの制限措置….

 今回の新型コロナ関連では、実にいろいろなことが起こっている。世界での素早い対応を見ていると、日本が甘いのか、海外が敏感すぎるのか…まぁ、これは命の問題だけに、海外の方が正しいと見るしかない。日本の「専門家」は、コロナとは言っても、普通のインフルエンザとあまり変わりはなく、死に至るのは老人、既往症を持っている患者….と言い、「感染者の数をまともにマスコミに告げさせるより、検査のテンポも遅くしているうちに、若者はコロナ・ウィルスに感染して、抗体を持った人間を多くした方が早く沈静化できる。ほとんどの感染者は、今までのインフルエンザ同程度の感染力で、わずかな老人が重症化するだけ」とでも言いたげな政策ばかりだ。まぁ、世界中の感染者の数字もいい加減だらけ。中国はあの大都市であれだけの惨状を伝えているにもかかわらず、あまりにも感染者が少ないと思われていたが、昨日だったか、「感染者でも症状が出ていないものはカウントされていない」と国民から指摘され、慌ててそれを発表したが、どう考えてもそれでも数字が小さすぎる。日本はといえば、何しろ検査しないのか、させないのか、症状が現れて医者に行っても診てもらえない、何よりPCR検査を受けさせてもらえない、という苦情は結構最初からあった。だから、ある医者はTVでも発表されている数字の10倍はいると考えられる、と堂々と発言した。

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羨ましい限りのオリンピック「延期」,,,,,

 コロナ騒動はさらに動きがあった。3月24日、とうとう延期が発表。初代IOC会長デメトリウス・ビケラス(ギリシャ)や事務局長に就任したクーベルタン(フランス)が提唱し、1896年4月6日にギリシャ・アテネで始まった近代オリンピックだが、以来延期は初めてとなる。中止は全部で5回、いずれも戦争が原因だった。しかも、そのうちの2回は日本が関わっている。1940年夏期東京、冬期札幌は日中戦争が原因で中止となっている。今回、新コロナ・ウィルスが話題になって以来、IOCのバッハ会長(ドイツ)、JOCの最高顧問森喜朗氏は、執拗に「予定通り開催」を発表。アスリート・ファーストを言いながら、あくまでも「予定通り開催」を言い続け、何時までも「延期」を言えない背景を皆が勘ぐったと思う。JOCの会長は柔道の山下氏のはず。元ロンドンオリンピックで組織委員会会長を務め、「金をかけないオリンピック」を大成功させたセバスティアン・コー氏に比べて、会長ではない森氏が責任者として出てくる姿に、世界の潮流とかけ離れた日本のイメージは最悪になった。何時だったか冬季五輪でも招致委員会とIOCの間の汚れた金の動きが表面化して時間が経っていないし、まだ元オリンピック選手だったバッハのイメージはギリでセーフだったにしても、森最高顧問はない。

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