久しぶりのコロンビア。

DSC_9395 ほぼ初めてのコロンビア。もう何十年も前に、舞踊団の招聘・制作作業を依頼されてバランキージャに来たことはあったが、その時は打ち合わせと、一日だけ観光を兼ねてカルタヘナに行ったくらいで、首都のボゴタは空港から外を眺めたくらいで、今回ほぼ初めての感覚。でも、カルタヘナの途中に立ち寄ったLodo El Totunoという泥火山の泥温泉や、要塞に囲まれた美しDSC_9468いカルタヘナの街に感激したもある。ベネズエラではなかなか手に入らなかった伝統音楽の本も、この国ではバランキージャの小さな本屋で簡単に手に入り、さすがガルシア・マルケスを生んだ国と驚いたものだった。考えてみると、世界を股にかけて活躍するあのシャキーラはバランキージャ出身だったが、当時はまだそれほど名も知れない歌手だったからなぁ。でも、あのバランキージャのカーニバルが出し物の舞踊団の日本公演のために、やはり同
DSC_9399じ本屋で手に入れた「バランキージャのカーニバル」の本のおかげで、演目の成り立ちや細部を彼ら本人から聞くよりも理解でき、精査気宇の上では多い荷役だったことを覚えている。

さて、今回はこのコロンビアで目をつけているグループとのコンタクト。昨年カラカスで知り合ったボゴタの女性プロデューサーに紹介されたグループだが、軽く挨拶と日本公演を実現するための条件などを話し合いにやってきた。コロンビアはベネズエラと並んでDSC_9550豊かな民族音楽を生んでいる音楽大国だが、伝統を十分に取り入れながらも今の感覚を持ち合わせているグループなのだが、人数が多い。編成を少しは変えられるのか、あるいはもう少し人数の少ない集団で良いのがいるのか、その辺の事情を知るためにやってきたというわけだ。

アナという女性プロデューサー、実はコロンビアの政府関係の文化局に努めていて、コロンビアのグループを紹介してもらおうとFBで連絡したら、地
域別にまとめてたくさんの情報を送ってくれた。それをyoutubeで聴いていて、この国の豊かな音楽事情を知ることになったし、その中でいくつかのグループに興味を持って調べると3日後には資料が届くという非常にできる女性だ。今回はRADIONICAというロック・フェスティバルだから、新たなグループという点では可能性はあまりないだろうが、とりあえず、ブエノスからの帰り道というわけで寄ってみた。
まずは、目的のグループとの面会だが、首都ボゴタからは大分離れている街を中心に活動するグループだから、なかなかコンタクトが難しい。今回もちょうどイベントが重なって直接会うことはできないが、アナ女史を交えてSKYPE会談。伝統音楽への愛情といい、やろうとしていることの新しさといい、まさに探している通りの理想的なグループだったし、条件もなんとか合致するところに持って行けそうなところまで話はできた。かなり気は楽になったが、その他にアナ女史のプロデュースするグループと、もう一つ気になっているグループに関する情報、ロックフェスティバルの取材。かなりやる気になってきた。