2012
2012
タンゴ・フェスティバルが華々しく開幕して、それから遅れること約1週間、20日からはいよいよタンゴダンス世界選手権の予選が行われた。今年の世界大会出場者数は、各国の大会でのチャンピオンたちなどを加えると合計487組が出場したことになる。予選に集結したのはサロン部門342組、ステージ部門120組だった。
日本からは合計11組の精鋭たちが出場した。その他の国ではラテンアメリカ諸国、米国、カナダ、ロシア、トルコ、イタリア、シンガポール、中国、香港、韓国からの出場が。確実に人気は上がってきていて、予選を見る限りでもそのレベルがかなり上がってきているのがわかる。
ステージ部門では、予選を勝ち抜いたのはアジア大会2位でこの大会にやってきた中澤源太&Manaのカップルで、アジアチャンピオンの韓国ペア、ペニンスラ&パソ・ハンはシード権を持っているため準決勝からの登場。その他、アルゼンチンからの参加で例年上位入賞を果たしているクリスティアン&ナオも当然予選を上位で通過してきている。
決勝はいつもの通りルナ・パーク。やはりここの大きなステージでは、準決勝までのステージと大きく違うため、見え方が違ってくる。弊社スタッフはビデオ・写真の撮影を兼ねているからゆっくりと観戦できないが、市が用意してくれている撮影席はミキサー横の特等席だ。27日はサロン部門の決勝。準決勝を勝ち抜いた41組が競い合う。昨年は最高点がいずれも外国人(ベネズエラとコロンビア)で、最終的に同点決勝を行いチャンピオンが外国人の手に渡った。今年は、アルゼンチン人たちの巻き返しが凄かった。ブエノス大会で優勝し、準決勝を2位通過していたクリスティアン&ナオのダンスはかなり評判が良かったのだが、結局14位に沈んだ。ヒロミ&ナツも今年は余裕の演技で高得点が期待されたが、結果は25位。はっきり言って腑に落ちない審査結果だった。優勝はブエノス大会のワルツ部門で優勝していたパオラ&ファクンドのペア。2位はやはりブエノス大会のアダルト部門、ミロンガ部門でチャンピオンになっていたファティマ&マキシミリアーノ、3位はあのチズコと2010年にステージ・チャンピオンになったディエゴのペアが入った。
翌日のステージ決勝。予選、準決勝と1位通過してきたナイール&ニコラス、実は準決勝で評判の高かったクリスティアン&ナオ、昨年日本にやってきたクリスティアンも3年連続で準チャンピオンに輝いているが、マヌエラ・ロッシからサブリーナという非常に妖艶な魅力のあるパートナーに替えて今年はトップを狙っている。中澤源太&Manaも、ファイナリストになったことで十分と言っていたが、無欲の精神状態で逆にかなり良い演技が期待できる。見所の多い決勝大会になった。
左写真はピピとオラシオ・フェレール
タンゴ世界選手権の意外な結末!!!
12/09/15