KENJI HONDA’S BLOG PAGE 2009
KENJI HONDA’S BLOG PAGE 2009
ミニ・オールスターズ来日!
2009年8月15日土曜日
企画が持ち上がって急遽ハイチに飛んだのが昨年の7月9日。外務省の「渡航延期のすすめ」のトップにランクされている国だけに、入国から出国まで、これまでの仕事人生の中、最高に緊張感溢れる仕事だったのを覚えている。それからマイアミ、NYと何度も足を運んだ。契約だけはUSAベースだが、仕事の進みははっきりとラテン。胃の痛くなる様な毎日が続いた。
ハイチを代表するいわゆる強者たちのバンドだから、前回マイアミで撮影のために集まってもらった時など、結構な緊張感のある雰囲気だっただけに、心配な部分もあった。だから、成田空港の第一ターミナルから全員がこれ以上ない笑顔で現れてくれた時には、すでに半分以上仕事が終わった様な不思議な満足感に襲われた。大丈夫。この笑顔の中からは必ず素晴らしいステージが生まれる、そう確信できたからだ。
今日は午後からいよいよリハーサルが始まる。日本公演用のプログラムは、ミニ・オールスターズの歴史でも評判の良かった曲目に加えて、マグナムバンドなど他のコンパ・バンドの名曲も加わる。ネットでコミニュケートしてきたものの、実際に合わせるのは今日のリハーサルから。しかし、そのことを考慮してリハーサルには3日間とってあるから、スーパー・プロたちのこのバンドには十分だ。
ところが、このフレッド・ポール、まず、メンバーの部屋割りに30分。ギャランティーの支払いで驚いたのは、一万ドルの札束から5000ドルを抽出するのに、手で半分に分けて同じ高さにして目でその高さを計り始める。おいおい。アシスタント役でもある女性歌手のジーナと我々とで手助けして、正しく数えることになった。若い頃マサチューセッツの大学を目指してUSAに出てきたインテリというのに、今やスタジオ・ワーク以外はからっきしのいい男だ。この仕事全体は我が社のD社員の初仕事だが、よくもまぁ、この男とのやりとりでこれだけのメンバーを日本に連れてきたものだと感心するしかない。
さて、後数時間でリハーサル開始だ。闘う事項はたくさんある。これからがいよいよ「仕事」だ。
幾多の困難を乗り越え?ついに待望の来日を果たしたハイチのミニ・オールスターズ!相当な意気込みでの日本登場!楽しみな仕事がいよいよ始まった。